紅い足跡 雨が降るかもしれないから、ゆっくりしてはいられないのだが、やはり来てしまった。 半世紀ぶりの生家は跡形もなく、どこに家があったのかさえも掴めなかった。 よくひとりで遊んでいた裏の原っぱに向かったのも何かを期待したわけではない。… a painting with a tale, 佐々木健, 白濱万亀, 白濱雅也, 真野めぐみ, 紅い足跡