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アクセスポイント

2019 水可溶性油彩 キャンバス

長いうたた寝から目が覚めるように、気がつくとそこにいた。前にも来たような気がするが、具体的にどこかと言われればよくわからない。そんなことは以前にもあった。見覚えはっきりあるのにそれが具体的にどこか思い出そうとするとわからない。結局、それは夢で見た風景だったのだろうと結論づけた。
この目の前の風景も夢で見た風景なのだろうか。それとも今、夢を見ているのだろうか。それはどのように確かめたらいいのか。
草むらの中に一本だけ垂直に高く伸びる草があった。その先を目で追うと信じられない高さにまで届いている。顔をあげると眩しく、それは天の光の中に消えていた。

原作写真: 大友真志
絵・文・音: 白濱雅也
朗読・編集: 佐々木健
字幕翻訳: 冨田 八枝子 白濱万亀
音響編集: 真野めぐみ